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2007年7月 5日

なぜ“匂い”は記憶・感情を呼び覚ますのか?

夢実現のアファメーションを実践する起業家にもっとも読まれているブログは?

記憶と匂いの関係。

街中を歩いていて、ふと昔付き合っていた彼女と同じ香水をつけている女の子とすれ違って、その当時の楽しい思い出や、甘酸っぱい記憶が思い出される…。

こんなことってないっすか?

いわゆる「記憶のフラッシュバック」というヤツですが、これって実は名前があるって知ってました?

プルースト効果。

「ふと口にした、紅茶に浸したマドレーヌの味や香りから、幼少期の夏の休暇を思い出す…。」

…紅茶にマドレーヌを浸すってのがあまり想像つかないですが。(汗)

これはフランスの文豪マルセル・プルーストが20世紀初頭に出した「失われた時を求めて」という小説のストーリーです。
(ちなみに、この小説は円環的時間解釈、「現実は記憶の中に作られる」という見解を提起して、20世紀の哲学者たちに大きな刺激を与えたそうです。)

香水、食べ物、雨の後のアスファルト、森林の若葉、ハワイの海の潮風…。

特定の“匂い”が、それにまつわる記憶を呼び覚ます現象を、この小説の描写にちなんで、

プルースト効果(プルースト現象)

と言います。

嗅覚は大脳辺縁系(古い脳)で処理される。

この匂いと記憶に関する研究、具体的には嗅覚と脳に関する研究ですが、そこでいろいろ分かってきたことがあります。
最近ではよく知られたことですが、嗅覚というのは他の感覚と情報伝達経路が違うということです。

五感のうち、嗅覚以外の四つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚)は視床下部を通って大脳皮質の各感覚領域に情報を送り、その後大脳辺縁系に到達します。
けれども、嗅覚だけは嗅神経を通して直接、大脳辺縁系(古い脳)に情報を送るのだそうです。

さらに、この大脳辺縁系(海馬・扁桃体など)は、“情動脳”とも呼ばれ、感情を司る脳として知られています。

つまり、匂いの情報を処理する場所と、感情を司る場所が同じ大脳辺縁系なので、

「匂いによって記憶や感情が呼び覚まされる」

というようなことが起こるんですね。

嗅覚は、五感の中でも特に原始的で本能的な感覚といわれ、睡眠中でも休むことはありません。
これは、寝ているあいだも外敵から身を守るために、一番発達した感覚を起こしておかなければならないからだそうです。

視覚のアンテナはR(赤)、G(緑)、B(青)とグレースケールの4つ。味覚は甘い、辛い、酸っぱい、苦い、美味いの5つ。触覚もやはり5つぐらい。

それに対して、嗅覚はなんと…1000種類のアンテナがあるそうです。

どんだけ重要な感覚なのか、アンテナの数からも想像できますよね。
(実際にどんなアンテナがあるのかは…僕も知りませんがw)

ほら、食べ物を口にするときも、痛んでいないか、身体に入れても大丈夫なものかどうかを確認するときに「クンクン」しますよね?
あれは、昔からある本能的な感覚、特に発達した感覚を使って確認しているんですよ。w

嗅覚は感情と直結しているってことは…。

さらにこの嗅覚。
さっきも言ったとおり、感情を司る、同じ大脳辺縁系で処理されます。

……

………ってことはですよ。

この嗅覚ってのは、かなり重要だってことはわかりますよね?

「え?何で??」

それはまた別の機会に。

ちなみに

「何となく好き」

というような“漠然とした感覚”は、この“古い脳”がかなり影響しているってことです。w

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投稿者 kuro : 2007年7月 5日 02:22 | ID:697

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